設計時期: 1960年代
プログラミングパラダイム: 手続き型
概要: BASIC は初心者向けの簡単なプログラミング言語として開発されました.もともとは教育目的で使用されていました.
オブジェクト指向: オリジナルの BASIC はオブジェクト指向ではありませんでした.しかし, その後の進化したバージョン, たとえば Visual Basic はオブジェクト指向をサポートしています.Visual Basic では, クラスやオブジェクトなどの概念を取り入れ, よりモダンなプログラミングが可能です.
設計時期: 1950年代
プログラミングパラダイム: 手続き型
概要: COBOL は主にビジネスや財務のアプリケーションに使われる言語で, 大規模なデータ処理を行うために設計されました.
オブジェクト指向: オリジナルの COBOL はオブジェクト指向ではありませんでした.しかし, 1990年代にリリースされた COBOL 2002 からは, オブジェクト指向の機能が追加され, クラスやオブジェクトを使ったプログラミングができるようになっています.
設計時期: 1950年代
プログラミングパラダイム: 手続き型
概要: FORTRAN は科学技術や数値計算に特化した言語で, 効率的な計算処理を行うために設計されました.
オブジェクト指向: オリジナルの FORTRAN は手続き型言語でしたが, 後のバージョン, 特に Fortran 2003 以降では, オブジェクト指向の機能が導入されています.これにより, クラスや継承, ポリモーフィズム(多態性)などが利用できるようになりました.
設計時期: 1970年代初期に開発されました.
プログラミングパラダイム: C は主に手続き型(プロシージャル)プログラミング言語として設計されています.手続き型プログラミングでは, プログラムを手続き(関数やサブルーチン)に分割し, それぞれの手続きが特定のタスクを実行するという構造を持っています.
概要: C 言語はコンパクトで効率的な言語として開発され, 特にシステムプログラミング(オペレーティングシステムやハードウェア制御)に強みを持っています.UNIX オペレーティングシステムの一部は C 言語で書かれています.
C では, プログラムを関数単位で分割して記述し, 各関数が順次実行されます.データや変数の管理も手続きごとに行われ, コードの流れを制御するための構造(if文やforループなど)を用います.
C 言語自体にはオブジェクト指向の機能(クラスやオブジェクト, 継承など)は含まれていません.しかし, C 言語を基にした言語である C++ が開発され, C++ にはオブジェクト指向の概念が導入されています.C++ は C の手続き型の部分を保持しながら, オブジェクト指向の機能を追加しています.
手続き型プログラミング(C言語から引き継いだ特徴)とオブジェクト指向プログラミングの両方に対応しているハイブリッド言語です.オブジェクト指向の主要な概念であるクラス, 継承, ポリモーフィズム, カプセル化などをサポートしています.
手続き型の柔軟さを持ちながら, より複雑なプログラム設計を可能にするオブジェクト指向の特徴を取り入れているため, 大規模なシステムやソフトウェアの開発に適しています.
主要な特徴:クラスとオブジェクトを使用して, データとその操作を一緒にカプセル化できる.多重継承, 演算子オーバーロード, テンプレートといった, 他のオブジェクト指向言語にはない独自の機能も持っています.
C#(シーシャープ)は, Microsoft によって開発されたプログラミング言語で, 完全なオブジェクト指向言語です.次のような特徴があります.
C# は, Java に似た構文を持ち, .NET フレームワーク上で動作することを前提に設計されています.オブジェクト指向プログラミングの原則に従い, すべてがクラスとオブジェクトを中心に構成されています.
ガベージコレクションや例外処理, プロパティ, イベントなど, モダンなプログラミングのための高度な機能が統合されています.
設計時期 1995年に初めて登場しました.
プログラミング・パラダイム
JavaScript は主にオブジェクト指向および関数型プログラミングのスタイルをサポートしています.
JavaScript は, ウェブブラウザ上で動作するプログラミング言語で, 主にインタラクティブなコンテンツや動的なウェブページの作成に利用されます.クライアントサイドのスクリプト言語として知られており, HTMLやCSSと組み合わせて使われます.JavaScript によって, ユーザーのアクションに応じてウェブページの内容を変更したり, アニメーションを実行したりすることが可能です.
JavaScript は, オブジェクト指向プログラミングの概念を取り入れており, オブジェクトを中心にプログラムを構築することができます.ECMAScript 6(ES6)以降は, クラスやモジュールといった新しい機能が追加され, より洗練されたプログラミングが可能になりました.
非同期処理: JavaScript は非同期処理をサポートしており, Promise や async/await 構文を使用して, 時間のかかる操作を効率的に扱うことができます. イベント駆動型: ユーザーの操作やサーバーからのレスポンスに基づいて, プログラムが実行されるイベント駆動型のプログラミングスタイルを採用しています. クロスプラットフォーム: JavaScript は, ほとんどのウェブブラウザでサポートされているため, プラットフォームに依存せずに動作します. フレームワークとライブラリ: React, Angular, Vue.js など, 多くのフレームワークやライブラリが存在し, 効率的なウェブアプリケーションの開発を支援しています.
ウェブアプリケーションのフロントエンド開発
サーバーサイドプログラミング(Node.jsを使用)
モバイルアプリケーションの開発(React Nativeなど)
ゲーム開発
デスクトップアプリケーションの作成(Electronなど)
JavaScript は, 現代のウェブ開発において不可欠な言語であり, その柔軟性とパワフルさから, ますます多くの分野で利用されています.