HTTP / FTP / SSL / HTTPS について

メールで画像を送る仕組みは, 画像データのデジタル信号を作成して送り,
受信者側でその信号を復元して 画像ファイルを作成する.
もしも紙媒体に例えるなら,
手紙に画像データをエンコードしたデータ(デジタル信号)を印刷して送る.
受け取った人がその手紙を開封し, デジタル信号をデコードして元に戻す.
画像を復元する.

HTTP(HyperText Transfer Protocol): 1989年にTim Berners-Lee が提案し, 最初の Webプロトコル として1991年に仕様が公開された.

FTP(File Transfer Protocol): 1971年にAbhay Bhushanによって開発されました。このプロトコルは、インターネット(当時のARPANET)でファイルを効率的に転送するための標準規格として提案された.

HTTP や FTP のようなプロトコルは, インターネットの標準規格として設計されています.
アップロード: 自分のPCからファイルのコピーを作成してFTPサーバーに保存すること.
ダウンロード: サーバーに保存されたファイルのコピーを, 自分のデバイスに保存すること.

メールとFTPの比較
項目
説明
メール
添付ファイルを転送するが, ファイル自体はコピーされる
FTP
ファイルを転送するが, サーバー上に保存されたまま
仕組み
メールサーバーを経由して受信者にデータを渡す
仕組み
FTPクライアントを使って直接サーバーからデータをダウンロード
特徴
メールは受信者にコピーが残るが, FTPは必要に応じて取得

SSL(Secure Sockets Layer)またはその後継である TLS(Transport Layer Security)が SSL有効なウェブサイトの URLに「https://」と表示させている.
「s」は「Secure(安全)」のこと.

HTTPとHTTPSの違い

HTTP (HyperText Transfer Protocol): 通常の「http://」で始まるURL. データを暗号化せずに送受信している.

第三者にデータを盗み見されるリスクがある(特に公共のWi-Fiなどで).

HTTPS (HTTP Secure):「https://」で始まるURL.

データをSSL/TLSによって暗号化して送受信するとデータの安全性が向上し, 盗聴や改ざんのリスクを防ぐことができる.

SSL / TLSの主な役割
暗号化:

データがクライアント(ブラウザ)とサーバー間で送受信される際に第三者に読まれないようにしている.
認証:

サーバーが信頼できるもの(偽物でない)であることを確認する. データの完全性:

送信されたデータが第三者によって改ざんされていないことを保証している.
SSL を有効にするときの手順
サーバーに SSL証明書 をインストール.
無料の証明書(例: Let’s Encrypt)や有料の証明書を利用できる.
サーバー設定で HTTPS を有効にしておく.
Apache では mod_ssl モジュールを有効化する.
Nginx では listen 443 ssl;を設定しておく.
必要に応じてリダイレクトを設定することもある.
HTTPアクセス を自動的に HTTPS にリダイレクトする設定を追加.

ユーザーにとってのメリット
ウェブサイトが安全で信頼できると感じやすくなる.
ブラウザのアドレスバーに「鍵マーク」が表示される.
検索エンジン(例: Google)でランキングが優遇されることがある.